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新装版 春秋の檻―獄医立花登手控え〈1〉 (講談社文庫)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 143913 位
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命の輝きのまぶしさ
昔、NHKで中井貴一がドラマデビューした作品の原作。(あの時の中井貴一は今と違って初々しくて好感度高かったな?。)文庫で四部作、1300ページ、という長編だが、藤沢物の常で短編の連作(連載物なので当然と言えるが)なので、一ヶ月でも一年でも自分のペースで読める。私もGW前に読み始めて読了したのは5月の終わり。
藤沢周平という人は自分は結核で肺の大部分を切除しているし、最初の奥さんは結婚後間もなく苦労の中で癌で若くして亡くなるという、身近で死を強く感じ、命の儚さを知った人。その分、命の輝きのまぶしさを人一倍感じていたのだろう。だからこそ、この青春物に命の儚さと、青春という命の輝きを同時に見事なバランスで描くことができたのだと思う。
藤沢作品の常で、まるで自分が江戸の町に居るかのような幻覚をおぼえつつ、命の賛歌を聴いた気がする。
青春物と言っても、青春の只中にいる人向けというより“まだまだ青春だ?”とういう森田健作系向けかな?
目の付け所が鋭い
小伝馬町の監獄医を主人公にするという発想がまず素晴らしい。その立場から、囚人達の悲哀に満ちた人間模様に触れ易いし、場合によっては事件に関る可能性も高い。実際、囚人に頼まれ、しばしば事件に関る。その際、身を助けるのは冴えた頭脳と柔術。人情物と推理物が無理なく合体しているのだ。
それでいて、家では居候の身で肩身が狭い思いをしている。その様子がユーモアをもって描かれる。性格も気弱に設定してある。女性にモテる容姿なのだが、如何せんその道には疎い。颯爽とした獄医名探偵でありながら、世間に遠慮しながら生きている。巧みな人物設定を考えたものである。
作者の人間観察の鋭さと温かさが光る、獄医名探偵シリーズ第1段。
時代小説の素人探偵
牢屋の囚人を見回る医者の主人公と他の登場人物とも町人という設定が面白い。
囚人からの切なる頼みごとから事件に関わる正義感の強い獄医立花登は、
柔術と名推理で事件を解決する素人探偵。
江戸小伝馬町の様子が目に浮かぶ描写。 叔母にこき使われ肩身が狭い居候。
主人公の日常生活を巧みに描き、ショートストーリーをシリーズ物として楽しませてくれる。
事件に関わる人々の苦悩、せつなさと同時に、 登の甘酸っぱい恋と柔道技がかっこいい!
シリーズ全4巻、少なすぎ!残念です
さすが!!
藤沢氏の作品でも好きな作品集。
藤沢氏の話は武術、剣術、柔術などにおいて強い主人公が多いが、
この作品も柔術において強い主人公立花登が監獄医として沢山の事件を解決していく。
事件を解決していく内容そのものもおもしろいが、主人公立花登の人柄やそれを取り巻く
人間模様も本文とは別のおもしろさがある。
チャンバラが苦手な貴兄にお勧めの時代小説
青年医師の立花登を主人公とする藤沢周平の人気時代小説シリーズの第一巻。多くの藤沢作品の主人公がそうであるように、この立花登もとてもとても清々しい。物語り全体がほんわかしており、どことなく微笑ましかったりもする。格闘場面もあるが、柔術なので物騒でない。 読み進むうちに、登の居候先での地位が徐々に(本当に地道に)向上していくのが読んでいて嬉しい。「頑張れ!」と応援したくなるのだ。
講談社
新装版 風雪の檻―獄医立花登手控え〈2〉 (講談社文庫) 新装版 愛憎の檻―獄医立花登手控え〈3〉 (講談社文庫) 新装版 人間の檻―獄医立花登手控え〈4〉 (講談社文庫) 市塵〈下〉 (講談社文庫) 市塵〈上〉 (講談社文庫)
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